2012年11月11日日曜日

サイエンスアゴラに参加した

サイエンスアゴラに参加してきました。
お台場の日本科学未来館とその付近の施設で年に一度行われるイベントです。


「アゴラ」というのは,ギリシャ語で広場という意味を持つ言葉だそうです。
この「科学の広場」では,ほぼ無料で様々な科学的な事が体験できます。

このイベントに参加したのは初めてでしたが,科学オタク気質の私としてはとても楽しむ事が出来ました。
中高生の発表とか,黒ラブ教授のネタとか面白いものはいくつかありましたが,とくにインスパイヤーされたのが,サイエンスとデザインのコーナーでした。

この中で紹介されていたある一枚の絵がとても印象的でした。
cell pressが出している神経科学の一流紙Neuronの表紙です。


脳に音符が流れ込んで,脳から出るとき脳の表面で屈折して虹色が出ています。
下の英語を得意の超訳すると,

“あなたの好きな色: 共感覚と感覚刺激の処理”

まぁ,超訳というか拙い直訳なんですが。
modalitiyというのは様式というような意味で,複数形なので,sensory modalitiesというのは視覚とか聴覚とか触角とかいろんな種類の刺激の事を言っているんだと思います。

また,共感覚というのは例えばある音に対してある色をイメージするというような,ある刺激によってそれとは様式の異なる刺激が生じるというような事だったと思います。

くどくど説明しましたが,音楽を聞いて色をイメージするというような事をこの絵が全てを分かりやすく表しているのですごいと思いました。


また,私がこれを見て興奮したのはそれだけではありません。
これがPink floydの“The Dark Side of the Moon”のジャケットのオマージュになっているのが一段とグッと来ます。



細胞の分子生物学を扱ったThe Cellの第5版の裏面の件といい,科学者のこういう遊び心は素晴らしいと思います。



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